海の日はあいにくの雨。
でも
・・・
釣りがしたい(笑)
雷が鳴らないことを祈りつつ、いつもよりBGMの音量を絞ってハンドルを握る。
1箇所目。
岩盤のスリット、沖の潮目、深場と浅場の境目・・・
サーフと違って、足場の悪い磯ではテンポよく歩き回れない。
それでも撃てる場所を一つひとつ見つけては、慎重にエントリーして探っていく。
1時間が経過。
駄目か
と思い始めた時、ロッドから伝わる引き抵抗が変わった。
下げ潮が効いてきたのか。
角度を変えて数投してみる。
見た目には何の変化も分からないけど、僕の目の前、つまりココだけが流れている。
手持ちのペンシルの中で沈下姿勢が最も優れた90mmを結んでキャスト。
中層を低速で巻きつつ、狙いを定めた沖根の潮下側を通過する瞬間、ポーズを入れる。
メバル釣りで覚えたストップ&ゴー。
止めた瞬間、フワリとバランスを崩して控えめに横へとスライドするペンシル
・・・を演出できているのかいないのか(苦笑)
果たして、魚は出た♪
メジャーがたるんでいるから、50ジャストかそれ以下か(汗)
再開するも、後が続かない。
そんなに甘くはないよなぁ。
ヤマセ&ベタ凪だし、ずっと降り続いてる雨で表層はほとんど真水だし。
移動することに。
ふと、先ほど釣れた根の海中が見たくてライトで照らす。
ひゅうっ!!
と何かが飛んだ。トビウオだ。
辺り一面を照らすと、灯りに驚いたのか、さらに数尾が滑走する。
全く意に介さず悠々と泳ぐ個体もいる。
数十尾のトビウオの魚群。
しばし見とれたのち、ポイント移動。
2箇所目。もうすぐ日の出だ。
2着目のレインに着替えて装備を整え、信頼度100%のピンスポットに入る。
ここも狙うは根の際。
1投目は横風にラインをもっていかれてコースが外れる。
ならば、と少しジャブジャブして角度を変えて2投目。
潮の抵抗を感じながらトウィッチで踊らせたK2Fにヒット!
元気よくエラ荒いをし、潮に乗って抵抗する。
ファイトを楽しみながら足元まで寄せると、さっきと同じ位のフッコ。
よいしょっ!
と抜いて、間近のタイドプールにホールインワン♪
ここまでは良かったのだが、その拍子に2本掛かったフックがどちらも外れる。
フィッシュグリップを手に持った瞬間、元気なフッコ君は自力で這い出て海に帰ってしまった(汗)
正直あまり落ち込まなかった。
今日のような悪条件でも、ここは魚が出る。
それだけで収穫だ☆また来よう。
思うことがある。
なるべく人の情報に甘えずに、自分で考えてロッドを振って釣る。
この楽しさは味わったらやめられない。
色々教えてくれる仲間がいて、それは本当にありがたいことだと思う。
主なフィールドは開拓され尽くしてしまったのかもしれないし、ネットを見れば、今現在調子の上向い
いるポイントも大方想像がついてしまったりもする。
何から何まで自分独りで釣った!
なんて大それたこと言いたくもない。
でも、青物待ってる釣りとは全然違う楽しみがあるんだなぁ。
と最近しみじみ思う。
しみじみ?いや、本当に夢中になってしまった。
他の釣り場をもっと回ってみたい。
たくさん見て、感じて、スズキという魚との距離を縮めよう。